「理生ちゃんの友達?」
すると、ユキ先輩はあたしの隣で借りてきた猫のように大人しくなるサヤに気付いた。
ユキ先輩の顔をまともに見れずに顔を赤らめているサヤ。
いつもの元気は感じられず、緊張しているのか体はカチコチだ。
サヤも乙女だねっ。
「ほら、サヤ自己紹介」
クスッと笑いながらサヤの脇を肘でツンツンと突くと、サヤは赤い顔を上げた。
「あの……あたし三上サヤっていいます」
「サヤちゃんか。よろしくね。俺は二年の市川優貴」
「こ、こ、こっちこそよろしくお願いします!!」
サヤは腰を90度に折って頭を下げる。
そんなサヤを目を丸くして見つめていた先輩はニコッと笑ってこう言った。



