王子様の甘い誘惑【完】


「お前のバカ面、結構好きかも」


「何……それ……」


背中に回る蓮の長い腕にあたしはスッポリと包み込まれた。


ねぇ、蓮。


どうしてそんなに簡単に好きとか言うの?


あたしをからかうのって……そんなに楽しいの?


あたしの心臓は、壊れてしまいそうなほど大暴れしてるのに。



「やっぱり俺、お前が欲しい」


「それって……」


「だから、俺の女になれよ」


耳元で感じる甘い囁き。


その顔で甘く囁けば、誰でも「はい」って言っちゃうよ。


胸がドクンドクンっと高鳴って、息をするのが苦しくなる。