王子様の甘い誘惑【完】


「あのね、急に来られると困るの!しかも、今から授業始まるでしょ!?」


「お前、俺に口答えすんの?」


廊下に出て抗議すると、蓮はクスッと余裕の笑みを浮かべた。


その笑みに不覚にもトクンッと心臓がジャンプする。



「別に口答えしてるわけじゃないけど……」


「なら黙ってついてこいよ」


「でも授業が……――!!」


「そんなのサボればいいだろ」