雨に恋した華 〜君とずっと〜

『勘弁して下さい!俺、用事あるんですって……』


森さんに腕を引っ張られて店内に入って来た虹ちゃんは、そう言いながら抵抗していた。


先輩相手だから、強く言えないのは仕方ないし…


確かに、虹ちゃんなりに断ろうとしていた事を思い出せる。


だけど…


「でも……もっと上手く断れなかったの……?」


素直に納得出来なくて、噛み締めたままだった唇を動かした。


「いや、それは……」


すると、虹ちゃんがどこか困ったような表情で言葉を濁した。