雨に恋した華 〜君とずっと〜

外に出ると、火照(ホテ)った体がひんやりとした風に包まれた。


「寒くない?」


さっきよりも少しだけ意識がハッキリしていたけど、虹ちゃんの質問には答えなかった。


「この時間にタクシー捕まえるのは難しいから、家まで歩くぞ……」


彼はあたしが答えない事をわかっていたのか、諭すように言った。


バカだね……


虹ちゃんの肩に顔を埋めたまま、心の中で呟く。


だって…


ここから彼の家まで歩いて帰るのなら、15分は掛かるから…。