雨に恋した華 〜君とずっと〜

「歩けるか?」


まだボーッとしているあたしは、虹ちゃんの質問に答える事が出来ない。


すると、彼はすぐにあたしの体を抱き上げた。


虹ちゃんにお姫様抱っこをされて、自然と彼の首に手を回してしまう。


その瞬間、大好きな匂いに包まれた気がした。


「じゃあ、失礼します」


頭を小さく下げた虹ちゃんに、誰も何も言わなかった。


もっとも、意識の半分以上を手放していた自分(アタシ)には、今の状況がほとんど理解出来ていなかったんだけど…。