雨に恋した華 〜君とずっと〜

パパとママに首筋の痕に気付かれないように、マフラーをグルグルと巻いた。


「紫、準備出来た?」


支度を終えた虹ちゃんに頷くと、あたしの姿をじっくりと見た彼がフッと笑った。


「何?」


「いや……。マフラー、すごい巻いてるなぁと思って……」


「虹ちゃんのせいでしょ……」


ムッとしながら言うと、虹ちゃんが心無しか嬉しそうに笑った気がした。


「ほら、行くぞ」


彼は拗ねた表情のままのあたしの手を引いて、駐車場に停めてある車まで歩いた。