「あっ、紫ちゃん」


「はい?」


不意にニヤリと笑った村上さんに、小首を傾げる。


「長谷川、明日からの有休の為にずっと会社に泊まりっ放しでさぁ……」


「ちょっ、村上さん!」


制しようとした虹ちゃんに構わず、村上さんが悪戯な笑みで続ける。


「だから、この休みの間にしっかり癒してあげてね♪休みが終わったら、また俺らがこき使うからさ!」


「えっと……」


何だか恥ずかしくなって俯いてしまうと、村上さんと森さんがクスクスと笑っていた。