雨に恋した華 〜君とずっと〜

「あっ、忘れてた……」


ポツリと呟いた虹ちゃんは、頭をガシガシと掻いてうなだれた。


そんな彼を横目に開いた鏡を見たあたしは、言葉を失ってしまった。


首筋に散らばった無数の赤い痕に、顔を真っ赤にする事しか出来ない。


これを付けた張本人は、ずっとからかわれていたせいですっかりその事を忘れていたみたいだけど、今はバツが悪そうにしている。


「えっと、言い難いんだけどさ……」


控えめに前置きをした村上さんが、気まずそうに笑いながら続けた。