「あんたがほんとに諦めれるならあたしはいいけど
諦められなくて
後悔して泣きついてきても
あたし慰めないからね」
「え?」
急な標準語に焦る
「これ、うちが
拓磨諦めようとしたとき
藍那が言うてくれたんやで?
藍那は平気なん?」
「平気なわけないじゃん
でも年の差なんか
関係なんか
変えられないよ」
「そやからー
そんなん関係ないくらい
藍那ん惚れさせたらえぇやん」
ニカッて笑う美雨
お気楽っていつも思うけど
美雨のいいとこ
「佑歌の学校今学校閉鎖してんの知ってるやろ?
それも今週いっぱいやねん
はよせなどっかの女にとられるやんっ?」
学校閉鎖とか聞いてないけど
まあいいや
「ありがと、」
授業中あたしは佑歌がくれたメアドの紙とにらめっこ
どうしよ
【今日、会える?
藍那】