男勝りでサバサバしてるタイプのヒカルに彼氏ができたということに、初めは多少驚いたが、
俺は心からヒカルを祝福した。


ただ心のどこかで喪失感を感じたのも確かだった。

そんな気持ちを認めたくなくて、「これを機に色っぽい女にしてもらえ」とふざけたら、怒られた。



それからもヒカルは頻繁に俺の家に来た。


「ケンカした」と泣きながら愚痴を聞かされたり

その次の日は「仲直りした」とのろけを聞かされたり

なんだか寂しくて、冷やかして怒られたり


順調に進んでいる交際だと、思っていた。





そんなある時、ヒカルからメールが届いた。





わたしは
かわれなかった
れんあいしてたって
たったひとりのあなたの





メールはそこで終わっていた