私よりも世界中のことを理解していた。 彼女と話をしていると私の見聞も広がった。私の父と彼女の父は友人同士で 長く音沙汰であったけど…私とみさきが仲良くしたことでまた…お付き合いが 始まった。 私はいつものように図書館に足を運ぶ。 ゼミの戸尾(トオ)教授の計らいで私専用の自習室が図書館の奥に設置された。 いつものように私は鍵を開けて…中へと入った。