私は自習室に居た。


智成さんの姿はなかった…。


私の夢に出て来た龍神様は智成さんと同じ顔。



あれは夢?


前世の記憶が見せた事実?



私の脳裏には疑問符ばかりが連なる。すべての疑問を智成さんが教えてくれ
ると思い彼を待っていた。


「……」


窓辺に置かれた机で桜の木々を見つめながら…自習。


「…!?」


衣擦れの音で私は後ろを振り返る。