父や母にすぐさま。彼は見つけられてしまった。 「華…今年は不作で…家族7人…この冬越せるだけの食料しかないんだよ!!」 母の怒号が家中に響き渡る。私を筆頭に幼い兄弟は5人居た。 今年の夏は雨が降らず不作。何処の家もこの冬を越せるかが悩み種だった。 母は幼い子供たちを思う余りに…冷たい言葉しか出なかった。 日に日に深まっていく雪の中に傷を負った彼を追い出すことは出来ない。 「私の分をあの方に与えれば…大丈夫…」