撮影の日、
私は何だかスッキリと
した状態だった。


自分の持っている
ものを吐き出した気がして、
監督にも褒められた。


「いい演技だった。」


「ありがとうございます。」


滅多に女優を褒めないで
有名な監督だったので、
私は嬉しさのあまり、
ある所に電話を掛けた。


【はいはい??】


【ママ!!!】


【どうしたの?
凄くテンションが高く、
耳が痛いわよ???】


【ごめん!!!】


私はママに、
監督に褒められた事を
話した。