私の彼女!?

唇を話すと、
順子は肩で息をして
乱れた呼吸を整えた。


「何故電話を?」


「取り上げられて。」


「池上ちゃんは?」


首を横に振る順子に、
それ以上に言葉を
かける余裕はなく、
順子を抱きしめた。


「怒らないの?」


「ああ。
脅されたんだろう?」


「・・・。」


何も言わずにただただ、
俺の胸で泣いている
順子を強く抱きしめた。


こんなに愛しい順子を
苦しめる安田に嫉妬を、
より強く感じた。