「俺狙っていると
女がいるんです。」


「何故私に?」


「相談ですよ。
女優の鹿島順子。
俺の昔の女で、
極上の女なんだよな。


最近会って、
また俺の心に火が付いて、
落としたいので、
どうにか出来ませんか?」


「何故私に?」


「ディレクターさんに
結構な回数で彼女が
ここに来ているので。」


「常連さんです。


けど彼女の事務所の
社長さんや他の皆さんと
ご一緒なので。」


私はそっと返したけど、
彼の目は笑っていない・・・。


何だ?
順子の昔の男って?
こんなに嫉妬したのは、
初めてだった・・。