BLACK★SECRET〜秘密を抱えた女〜

あたしはもう明良に全てを話そうと決意をした。



今さら話して何か変わるものはないだろうけど、明良が少しでも癒されてくれるなら。



それで、それだけでいいわ。






「明良、あのね」


「ん?」


「本当はね、あたし高明くんのことは好きじゃなかった」


「えっ?」


「お兄さんのようには思ってたわよ。そういう意味では好きだった。でも男として恋して愛してたのは明良だけ」