その人は中から鍵をかけると、いきなり私を抱きしめた 懐かしい匂い… 大好きだったあの人の… 「拓海…?」 「奈々、あんな奴やめとけよ」 「え?」 「俺は奈々が好きだ」 「ちょ、ちょっと待って、拓海。私が好きって、裏切ったのは拓海でしょ?なのに今更…」 そう言って、拓海から離れる 「それは、本当に悪かったと思ってる」 「だったら!!」 「けど、奈々じゃなきゃ駄目なんだよ…。俺には奈々が必要なんだよ……」 そう言う拓海の顔はとても嘘を言っているようには見えなかった .