「私が好きなのはいつでもキラキラ輝いている翔梧だった。そんな翔梧はもうあなたいる時にしか現れないのよ」


綾乃さんの気持ちが痛いほどに分かった


好きな人が自分の方を向いてくれない悲しさ


自分の幸せと同じくらい相手の幸せを願う気持ち


「だから私に悪いとか思ってるんだったら逆に迷惑よ。今の翔梧を譲られたところでいらないのよ」


「私部長が、翔梧さんが好きです…」


「ふっ。結局悪者は私だったのね…」


「そんなことありません。もしあの時綾乃さんが現れていなかったとしても、駄目になっていたと思います。それに今だって綾乃さんに背中を押してもらいました。綾乃さんは私の大切な友人です」



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