嫌だよ…


ほんとは辞めたくないよ…


だけど、

「仕方ないの…。誰かが責任取んなきゃいけないんだから。私が1番いらなかったのよ…」


「そうよー。あんたなんてこの会社には必要ないのよ」


どこからともなく聞こえてきたその声の持ち主は、拓海と一夜を共にしたあの女だった


「あんたがいなくなって悲しむのなんてどこにもいやしないんだから」


「あの女!!」


掴みかかろうとする沙織を静止する