課長室から出て、次の仕事を考えながら歩く


その間にも私に向けられる冷たい目や心ない言葉


何で私がこんな目に合わなきゃなんないのよ


二人とは真剣に付き合ってたし、どちらかといえば捨てられたのは私の方


それにもうとっくに別れてんのに誰があんなこと…


机で片づけをしていると沙織が近づいてきた


「奈々!!」


「沙織…」


「まさかあんた辞めるつもり?いいの?この会社入れたのほんとに喜んでたのに…」