私のその言葉で何が起きたのか理解したのか、二人が一斉に顔を上げる


「原田君!!」


課長もいきなり辞表を出した私に驚いているらしい


「奈々が辞めること無いだろ。俺が辞めれば…」


「拓海はこれからニューヨークに行くという大事な仕事がある。部長が辞めれば社員が混乱してまう。だからといって誰も辞めないのはルールに反する。私が辞めるのが1番いいんです」


課長も本心ではそう思っていたのか何も言い返してこない


「荷物をまとめて今日中には出ていきます」