その足で課長室へ向かう そこにはすでに部長と拓海の姿があった 二人とも私が来たことに気づくと気まずそうに顔を背ける 私はそんな二人にはお構いなしに課長のもとへ行く 鞄から取り出したのはいつも持ち歩いている辞表 いつでも出す準備は出来てるんだ、という気持ちで仕事に臨んできたけど、まさかほんとに出す日が来るなんて… 「短い間でしたが、お世話になりました」 .