わたしは歩きながら、思う。 もう一度、あの時の茶髪くんにあったら、 もう一度「里奈とのちがいは」って訊いてくれたら、わたしは今度こそ答える。 「だって、わたしは里奈じゃないから」 って。 きっと今も、わたしは死ぬことの隣を歩いていて、その一線は、簡単に踏み外してしまえるんだろう。 だけど、わたしがその一線を見失わないかぎり、その一線を越えることはないはずだ。