涙がこぼれて、コーヒーの上に落ちる。 「自分を…… 捨てないでくれ 俺と一緒に生きてほしいんだ」 陽人さんもきっと泣いているのだろう。 わたしが泣かせてしまった。 「おまえは 愛されているよ」 わたしのために泣いてくれた。 「東佳、俺、病院で待ってるから」