【企】携帯水没物語


「…だめだっ、東佳さんっっ」


わたしは大きな手に、後ろから抱きしめられていた。


「だめだっっ!!!」


わたしはその力のこもった腕をそっと掴んだ。


「……どうして」

「どうして生きていないといけないの?」


腕の力は今度こそ緩まなかった。


「俺、
ここにいるからっ!!」