唇を塞いで




次に来る言葉がわかる



禁断の恋なんてあたしは好きじゃないし

したくない


「俺と付き……」


「付き合わない!!もうっ!!離してよっ」


舌打ちが聞こえた


背中に嫌な汗が流れた



一瞬の瞬きの間に、生暖かくて、妙に柔らかい


何かがあたしの唇に触れた



閉じていた唇をこじ開けるように舌が入ってくる



気持ち悪い



「触るな!!」



京……


今にも殴りそうな勢い