唇を塞いで




「詩希ちゃん?!めっちゃ可愛いー!!」


そう言ってあたしに飛び付こうとした


瞬間、
あたしを目にも止まらぬ速さで京が抱きしめた


「触んな。お前だけにはぜってぇ触らせねぇ」


今の一瞬で心拍数かなり上がった

京があまりに必死で……
可愛い…


「は?何お前ー。詩希ちゃんはお前のモノじゃありませーん」



「黙れ」


「あの…いいですか?」


あたしが言った途端、佐伯くんはあたしに笑顔を向けた


「佐伯くんに用があるのはあたしじゃなくて…のんちゃんなの」