「京……?」 「ごめん…」 ごめんじゃわからないよ 何でキスなんて 好きじゃないのに何で? 恐くて聞けなかった 聞いて、最悪の答えが返って来るくらいなら、 聞かずにキスをしたことを胸の奧にしまうほうがいい だってあたし、キスが嫌じゃなかった 今もドキドキして…… 苦しい あたし達は離れて横になった 京に貸してもらった上着をかけてもあたしは寒くて、どうしようもなかった そのせいで眠れない 本当はそれだけじゃないのかも