唇を塞いで




あたしの下着を外した

矢野くんとあたしの唇が重なってしまう


やだやだやだ!!!



「いやぁぁ!!」

したくない…


矢野くんの顔が間近になったとき……



「おい、てめぇ!!」



京…?


「詩希に触るなっ」


鈍い音がした



良く見ると矢野くんは気を失っていた



「ごめん……」


京は下を向いて謝った


「なんで……っ」


ポロポロと涙がこぼれる



「詩希…」


京はあたしを抱きしめた
暖かくて、安心した