今日、世界が終わる。

こんな風に終わることに対して、いつになく心は穏やかだ。

そして、こんなにも暖かい気持ちであること…。

よかった。
この手で包めるものがあって―。
お互い最後の言葉が「さよなら。」じゃなくて「おやすみ。」で―。

おやすみ。

この一言で来ないはずの明日が来るかのよう思える。

明日の朝。いや、これからも変わらず…二人で……生きて………。