「‥‥‥‥。しょうがないわね。今日は特別に、チビをおうちの中にいれてもいいわよ。」 窓のそばから動かないあたしに、ママは言う。 「ほんとにっ!?」 あたしの中の雨が晴れたような気がした。 「パパには内緒よ?夕方には帰ってくるから、それまでならいいわよ。」 「わーあいっ!!」 わたしは、急いで傘を持ちながらチビの小屋へ行った。