ドサ
ビクッと肩が揺れる
目をつぶって少しすると隣に誰かが座った音がした
そこは会長の場所だから
多分会長
見たくない…
あたしは目を背けそこで目を少し開ける
目に映ったのは、心配そうに覗く輝の姿
あたしが元気ないのを見てなんとなく責任を感じているのだろう…
心配…
かけさせたんだ…
あたし、最悪…。
心配してくれる輝に涙がでそうになったけど、逆に自分自身に怒りの感情が湧いてきて
グチャグチャな感情のなか、あたしは精一杯笑ってみせた
『大丈夫?…私、悪いことしたんだよね…』
『あはは!違う違う!!ちょっと眠たくて…沙織に言っといてくれる?』
いつも通り振る舞って沙織を指差そうと見たとき、
こっちを見つめてる沙織と目が合って動きが止まる
輝と同じように心配そうな目をした沙織はなにかいいたげだ
…沙織
沙織も気づいてくれてるの?
ありがとう…
でもね、沙織。
沙織たちは気づいてるのに
会長は気づかない…
あたしの気持ちも
きっといまあたしがずっと会長を見ていたことにも…気づいてないと思う
…すごく寂しいよ
あたしは沙織に微笑むと、ゆっくり立って自分の布団に戻ってく。
行く途中チラッと見えた会長はなんともいえない表情をしてて
あたしを強く揺すぶった



