『おまえ、あそこでなにしてんた?』
『へ?なにって話してた。龍而と。』
『…あのムカつく奴かその龍而って苗字?てか、誰?』
『むかつくって…龍而は苗字じゃなくて、名前!!あたしの隣の席のクラスメートだよ』
『へー…クラスメートね…名前で呼んでんだ』
さっきから会長がなにを考えてるかわかんない
クラスメートだって秋にもなれば名前で呼び捨てなんてあたりまえじゃん
それにむかつくって…
言い過ぎだよ
あたしはなんかまたブツブツ言い出した会長に苦笑い
『あのさ…おまえ…欄と…』
『は?欄さん?』
『いや…なんでもない。』
なに…?
前からずっと会長欄さんのことばっかじゃん
『じゃあ俺いくわ。』
『あ…あたしも』
『おまえはくんな。集中できなくなるから』
『はぁ!?どーゆう意味よ?』
『うるさいって意味だよばか』
そう言い残すとバタンッとドアを閉めて出ていってしまった
一度も…振り返らずに。
一人のこされたあたしは怒りに燃えている
なんだよ!!
うるさいって!?
むかつく!!
これじゃ、まるで…
邪魔者…
そう思うと急に悲しくて心細くなって
ひとりトボトボ家に帰った