涙が少しづつ出なくなっていく 涙が出なくなるのと比例して、頭のなかはお父さんの言葉に支配されていく 【…おまえの結婚が決まった】 本当に… なにそれ? 結婚って誰と? それはすぐに? お父さん知ってるのに…。 私が藍川くんのことどれだけ好きか、 私が藍川くんのことどれだけ必要か 知ってるのに、どうして? なんでそんなことができるの? 今日だって…今日だって、 藍川くんの家に行けるんだよ? なんでそれを邪魔するの? なんで壊すの? ねぇ…なんで?