誰かに字、習おうかな…。 ぼんやりとそんなことを考えていると、 「花音、早速仕事だ。 これ、墨が乾いたらそこにある書類と一緒にして整えといてくれ。」 早速初めてとなる仕事を頼まれた。 土方さんが指を指した先を見ると、そこには乱雑に畳の上に置かれた数枚の紙。 「分かりました。」 返事をすると土方さんは文机に向かい、花音も言われた通り作業を始めた。 *