私が今着ているのは2.3回袖のおられた夏用のYシャツに、黒のプリーツスカートという制服。



幕末でこんな格好なんておかしいか。
それにどこからきたなんて言ってもたぶん、信じてもらえない。





「分からない。気づいたらここにいたんです。」





その言葉に少し驚いた様子を見せたおじさんだったけど、すぐに優しい顔に戻って「そうかい。じゃぁ行くあてはあるのかい?」と聞いてきた。




私はそれに無言で首を横に振った。






「じゃあうちへおいで。小さな店なんだけどね、団子とか売ってるんだ。」





「いいんですか?」





こんなよくわからない格好をして、どこからきたのかも分からないと言った私にそんな言葉をかけてもらえてすごく嬉しかった。






「もちろんさ。今は妻と2人で店をやってるんだけどね。君が来てくれたら店が華やぐよ。」




「ありがとうございますっ。」









*