「あーっき!」

「あ?」

「なんでそんな機嫌悪いのよー?」

「知るかっ!」


いつもの7割増しくらいに機嫌の悪い秋。


「ねえ・・・、秋どうかしたわけ・・・?」

こそこそと自称秋の親友達也に話しかける。

(自称ってなんだよ、自称って!! By.達也)

「あー、年上の彼女から連絡こないんだって。」

「嘘っ、彼女居たの?秋。ってか、年上って・・・。」

「秋、年上好きだったんだなあ・・・。6歳年上だとよ。」

「うっわ、ってか連絡こないって?」

「昨日から来てないらしくって、心配しつつも苛々、みたいな?」

「昨日からって・・・、別にそのくらい良くない?」

「いや、だからさ、秋高校生じゃん?相手OLらしいし?自信ないんじゃない?いつ浮気されるかも分かんないし。」

「嘘でしょ?あの自信満々な秋が自信ないわけ!?」


信じられない、その言葉がピッタリ。

テストだって、運動だって、なにをしても絶対敵わない。

喧嘩だって、口論だって、

いつも勝ち誇ったように不敵に笑うんだ。

それが、自信ないだなんて・・・、有り得ない、信じられない。