毎日のように通ってくれている、常連さんである。 「ごゆっくり…」 ぺこっと頭を下げると「ありがとう」とまた優しく微笑んでくれる。 あたしはいそいそとカウンターにもどる。 カラン、コロン… 「いらっしゃいませー」 1人また1人とお客さんが増えて行く。 この店のお客さんは静かな人が多い。 みな静かに、マスターのいれたコーヒーを楽しんで帰っていく。