家の玄関は開けっ放されている。「ただいま」と僕は言う。 「どこまで遊びに行っとったんや」おばあちゃんが台所から顔を出す。 「ちょっと…そこまで」僕は胸に、様々な想いをよぎらせる。 「そうか。おかえり。ご飯にしようか」