『…ま、お前の思う通りにしな』
「はい…ありがとう先輩」
ああもう…。
やっぱり優しい…❤
普段態度とか言動が冷たいだけに、優しいこと言われるときゅんとくる。
…ま、これがどんなに優しいかっていうとそれはまあ曖昧だけど。
まあ先輩だからいいってことで。
『そんかしなにかあったら俺に言えよ』
「はいっ」
訂正!
曖昧などではないっ。
やっぱり優しい…❤
ポッと酔いしれるあたしに、電話の向こうにいる先輩は当然気付かない。
『じゃー切るぞ』
「はい……❤」
『……?』
やがて電話はプツッと切れ。
しばらく、にやつくほっぺたを押さえてベッドをゴロゴロした。

