―――……
あれから三十分、あたしはようやく落ち着いた。
「あの……お、お泊り?」
「うん」
「あの……ここに?」
「うん」
「あの……あたしが?」
「うん」
「あの…」
「うるせぇ」
あ、はい…。
すみません…。
なぜか床に正座して、先輩と向き合っているあたし。
先輩はソファに乗っているから、なんか……。
ご主人様と奴隷みたいなんですけど。
「それよりお前、なんでいたんだ? なにがあった?」
「えっ」
あ…そういえば。
あたし恥ずかしいくらいに泣いちゃったよね…。
「あの……分かんない」
「はあ?」
その反応も無理はない。

