それからしばらく経ちクリスマスが近付いてきた。
彼氏、彼女がいない友達をたくさん呼んでクリスマスパーティーをしようという話が出て、俺は当然のように幹事を頼まれた。
自分の恋バナをするのが苦手な俺はもちろん友達に気になる娘がいるとは言えず、 幹事を引き受けてしまった。
休み時間、パーティーについて考えていると和哉とその彼女、そして沢村さんの姿が目に入った。
沢村さんはいわゆるクールビューティーってやつで笑顔見たことがなかった。
けど和哉の彼女が面白いことを言ったのか、表情がなかった顔からパァーっと明るくなり笑っていた。


