「やぁ!!!」



なんてまた声を上げる塾長を横切り、


奥の部屋を覗く。




あれ?先生…多田先生…翔太先生…


心の中で"翔太先生"と呼んでいる自分がいた。




「今日は別館ね。」




あっ、そっか…先生は別館なのか。



ちょっと安心した。




先生…びっくりさせないでよ……




「じゃぁーこのプリントを持って別館行っててねー」




塾長は準備万端。




ありがとう、塾長…


私が先生に早く会いたかったことを知っているかのようにコピーを早く済ませてくれた。




私は塾長から貰ったプリントを片手に別館に行った。