兄は帰ってきた クリスマスの次の日に その夜に部屋で僕はあの 解放された日の兄の話を聴いた だが僕には気になることがあった あいつのこと 兄の父親のことだ 今あいつはどうなってるんだろう それを兄に訊くのが怖かった 兄も僕には話さなかった 悪魔からは兄は解放されたが あの卑怯者から兄はまだ束縛されて 心を鎖で繋がれているのだろうか 兄は僕には話さないつもりなのか… 心に刺さった棘のように そのことは僕の中で疼いた