兄は独り部屋に残された ゆっくり浴室でシャワーを浴び 服を着て外に出た 街はクリスマスだった 兄は久しぶりに街の景色を眺めた 「突然俺…思い出したんだ…珍しく 先週お袋から電話があってお前の教 会のライブ…お袋見に行けないから 俺に替わりに行ってもらえないかっ て…」 母が来れないのは知ってたが 兄に電話したことなんて なにも聞いてなかった 驚いたことにその電話は 僕が教会でキリストを見て泣いた あの日だったのだ 不良神父の言葉をふと思い出した 「神は君のことを全部わかってる」