いつもの真夜中の 逢い引きが始まる 兄は狭い部屋の二段ベッドの上に こっそりとあがってくる 僕は布団の中に彼を迎え入れる 僕がまだ幼稚園に行く前から 僕たちはこんな風に夜を共にする 全部兄が教えてくれた 兄のすることに僕は逆らわない そしてもう やめられない あまりに愛し合ってしまったから 僕は兄と 破滅したっていい 誰にも内緒の関係だけど ただ一人 兄の父だけが 僕らの関係を知ってる だって大元の原因は そいつだから