はか…な…い
なにもかも…が
暗い部屋
誰か居る
一人じゃない…複数の
僕は目隠しをされて縛られている
誰が…いま…隣に?
話声…あの男が何か話している
知らない声…低く囁く
彼が僕に何か飲ませる
吐き出すことも出来ずされるがまま
彼が耳元で言う
「今日はキツいよ…だから少しだけ
楽にしてあげよう…私の慈悲だ」
…クスリだ
今日はベッドには縛られていないが
身体は縄で動けない
声は出る…声を聴かれる
だんだん下腹部が火照ってくる
いつもと…違…う
絶望が襲う…安堵と共に
苦しまない…そして虜の始まり
もう戻って来れない…きっと
まわされても求めて飢えて
心が黒く染まる
淫火に焦がされて…
あの時身体に押し入ってきた
黒いものが僕を支配する
きっと
身体の中心が堪らなく疼き始める
ベッドの周りには複数の男が
僕を視姦している
目隠しされていても視線が肌を灼く
見られている羞恥が僕を襲う
耐えきれずに息が荒くなる
「あ…」
身体の中に衝撃が走る
思わず声が…
彼が低い笑いを押し殺す
「堕ちるまでもうすぐだと…」
「…いいね…必死で耐えて」
「気が狂うまで放置…かな」
「ええ…それは皆さんのお好きに」
堕ちたくない…でももう
火が…火が燃え広がる
身体だけが堕ちる…心を奪って
空白になるそこに愉悦が
虫のように増殖して埋め尽くす
願いが叶う
お願いだからせめて
気持ち良くして…と
祈り続けたこの絶望が
絶望は一切変わらないまま
黒い沼のような安堵に溺れる
「あ…ああ…ああ…」
喘ぐ声を押し殺すことが出来ない
もう…だめだ
あらがえない
無理矢理…身体を
開かされる
諦めが僕の心をかすめる
その隙をついて
一気に性感が僕を支配していった



