ビルの窓に外したガラスを元の様にはめ込み、瞬間接着剤で四方を止めて判らなくしてまたビルとビルの隙間を降りて行った。




その後闇に紛れて帰宅したのは、2時を回っていた。荷物を押し入れの奥に隠し、冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを出して、一気に半分を飲み干し、タバコに火を付けた。


2本立て続けに灰にした後、布団に潜り込んだ。興奮してなかなか寝付けなかったが、疲れから何時の間にか眠っていた。

 


 翌日は、朝から晴天であった。


8時に目を覚ました俺は、部屋の隅にあるタイルで出来た小さな流しで歯を磨き、顔を洗った。


冷蔵庫の中から牛乳を取り出し、ボンレスハムを3cmの厚さに切り、フライパンで焼いた。

その間に食パンをトースターで2枚焼き、卵を3個スクランブルエッグにして全てを皿に移した。


紙パックの牛乳をそのまま飲み干し、パンと卵とハムをアッと言う間に平らげた。


そして、昨晩何もなかった様に何時ものように出勤した。